傘をたたんでふたりで見上げた
なないろの虹、みずたまりこえて
丘をのぼって見渡す渚の汐が奏でるリズム
ふりそそぐ陽をふたりで浴びれば
蝉の時雨が 鼓膜をふるわせて
ながれる汗も気にせずはしゃいだ季節の訪れをつげる
背中越しに交わした言葉決して多くはないけど
あしたまた逢えると信じていた あの駅のベンチでふたり
空に飛ばしたまるい なないろシャボン玉たち
つないだ手離さなぬようにギュッとにぎりしめたあの日
ふたりで見上げた星空 ならんで食べた夜店のわたあめ
いつでも一緒にいたね 笑顔で手を振って「またあした」
夢に願うは明日の笑顔で
夢にみるのは昨日の涙で
覚めぬ夢見は現の終わりと壊れそうな心を抱いて
背中越しに交わした言葉決して多くはないけど
いつも一緒にいると信じていた 夕焼け空滲んで消えた
空に飛ばしたまるい なないろシャボン玉たち
いつまでも忘れないよ 夢の中ですごした日々を
目覚めは悲しいけれどいつもの笑顔でさよならしたい
最後の幸せな記憶をあの娘にきっと届けるから
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前半はみちると美凪の楽しい思い出を描くような感じで書きました。いくつかは原作に無いイベントとかもありますが、夏にふたりで過ごしていればきっとこうなんだろうなぁと想像して。きっとあのふたりならいつも笑顔のたえない毎日、いっぱい遊んで夕方になったら「またあした」っていう毎日。そんな、とっても幸せな毎日を思い描いて書いています。
後半はふたりの別れのシーンを思い描きながら書きました。前半の「背中越し」というのは、バイバイしたあと、別々の道を帰るときの背中越しであり、後半の背中越しは、原作にある「フェンスをはさんだ背中越し」のことにしています。美凪の目覚めはみちるとの別れ、そんな一見悲しいけれども、でもそれはきっとお別れじゃないよ。みちるはいつも美凪といっしょだよっていう想いと、翼人のシナリオとをあわせて書いています。
美凪とみちるはAIRのなかでもかなり思い出深いキャラクターであり、そのシーンで流れる曲「虹 - prism -」はAIRのなかでも好きな曲のひとつです。お米券とかシャボン玉とか屋上の夕日とかキーワードがありすぎてとっ散らかっているんですが、でもこの曲ではあえて「シャボン玉」をタイトルワードに持ってきました。やっぱり駅舎でのシャボン玉のシーンは名シーンですよね。 -- Jul 15, 2014
基本的にコード進行は原曲にしたがっています。あえて1箇所は異なっているのですが、そこはメロディの都合でした。なのでメロディラインをオリジナルのものに変更してもちゃんと鳴ります、たぶん(笑)。
このアレンジでやろうとしてたことは、オリジナルのコード進行に別物のメロディをのせてみるというチャレンジでしたが、まああまりにも原曲のメロディラインからかけ離れているので、もしかしたら「虹 - prism -」のアレンジだって気づいてもらえないかも?!って思ってオリジナルメロディラインを間奏で持ってきたりしています。また、楽器のリフもいくつかはオリジナルから拝借しています。
楽器の構成ですが、Vocal、Guitar、ベース、ドラム、シンセに弦がちょっとのってるという、自分として定番の構成です。弦はハードシンセを使ってます。自己主張が強くなくてオケにサラッと馴染むので重宝。作成時はVocaloid2でしたが、2014年7月現在で公開されているバージョンはVocaloid2の音源をVocaloid Editor3で鳴らしたものに差し替えてあります。また、ミキシングもいろいろ変えているのですが、2014年7月現在のものはVocalに透明感が出るような音作りで、それを邪魔しないようなミキシングをやってみました。
-- Jul 15, 2014
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